WordPressのデータを別サーバに移行(引っ越し)する場合や、同じサーバに復元する場合に便利なのがプラグイン。
できるだけ簡単にバックアップ(エクスポート)/復元(インポート)できるプラグインに「All-in-One WP Migration」というのがあります。
このプラグインは、WordPressの管理画面の中だけで簡単にエクスポート/インポートができる点が、かなりポイント高いです。
ちなみに、バックアップできる有名なプラグインに「BackWPup」がありますが、復元は管理画面でポチポチではなく,手動で戻さないといけないので簡単ではありません。
特に、FTPソフトを使ったサーバーへのアップロードと、DB(データベース)接続ツールを使ったDBの復元は、WordPressに慣れない人にとっては、かなり敷居が高いといえます。
いくらバックアップが簡単でも、肝心の復元が難しいのであれば、僕としては「BackWPup」はおすすめしません。
今回、実際に僕が運営している別なWordPressサイトを、自分のPCに作ったWordPressの方へのインポート(復原)してみた手順をここに記録します。
プラグインだけでWordPressサイトの復元や引っ越しを考えている人は、ぜひ参考にしてください!
WordPressプラグイン「All-in-One WP Migration」の制限事項
さきほども書きましたが、無償版の「All-in-One WP Migration」には、以下の制限があります。
- 復元できるデータのサイズは2MBまで。
- 関連の別プラグインをインストールすれば、復元の最大サイズは500MBに増やすことが可能。
この制限事項をまとめると、WordPressのデータサイズ(ファイルなどのコンテンツデータやDBのデータすべて含む)が500MB以内であれば、この無償版の「All-in-One WP Migration」で十分だということがわかります。
「All-in-One WP Migration」をインストール
まずは、バックアップするサイトに「All-in-One WP Migration」をインストールします。
(01) 管理画面の左メニューの「プラグイン」→「新規追加」をクリック。

(02) キーワードのところに、「All-in-One WP Migration」を入力すると自動で検索されるので、「いますぐインストール」をクリック。

(03) インストールが完了したら、「有効化」をクリック。

これで、インストールと有効化が終わったので、プラグインが使えるようになります。
「All-in-One WP Migration」を使って、バックアップ(エクスポート)
引き続き、バックアップをしてみます。
(04) WordPress管理画面の左のメニューから「All-in-One WP Migration」→「エクスポート」をクリック。

(05) 「エクスポート先」(バックアップデータの保存先)をクリック。

(06) エクスポートデータを、自分のPCに保存したいので「ファイル」をクリック。

(07) データのバックアップ(エクスポート)が開始され、次のような「ダウンロード」ボタンが表示されたら「ダウンロード」のボタンをクリック。

(08) 保存ダイアログが表示されるので、PCの適当なフォルダーにバックアップデータを保存します。

これで、バックアップ(エクスポート)は終わりです。
WordPressデータを復元(インポート)
続いて、バックアップしたデータを使って、復元先(インポート先)に復元してみます。
(09) 復元先のサイトの管理画面にログインし、左のメニューから、「All-in-One WP Migration」→「インポート」をクリック。

(10) 赤枠部分に、PCに保存したエクスポートファイルをドラッグ&ドロップ。

(11) すると、次のように「サイトの最大アップロードサイズを超過しています:2MB」となる場合があります。

今回の例では、復元(エクスポート)しようとしたデータサイズが153MBだったので2MBを超えてしまっています。
こういう場合は、復元できる最大サイズを512MBに増やせる「All-in-One WP Migration」の拡張プラグインをインストールします。
「All-in-One WP Migration」の拡張プラグインをインストール
(12) 以下のインポートの画面に戻って、「無制限版の購入」をクリック(実際に購入するわけではありません)

(13) 「Basic」の方の「Download」ボタンをクリックし、PCの適当なフォルダにプラグインを保存。

(14) WordPress管理画面の左のメニューから「プラグイン」(①)→「新規追加」(②)をクリック。
(15) 「プラグインのアップロード」をクリック。

(16) 「ファイルを選択」ボタンを押して、ダウンロードした拡張プラグインzipファイルを指定します。

(17) 「今すぐインストール」をクリック。

(18) 「プラグインを有効化」をクリック。

(19) これで、「All-in-One WP Migration」の拡張プラグインの方も有効になって、インポートサイズは512MBまでに増えるはずです。

再度、WordPressデータを復元(インポート)
復元の制限が解除されたので、再度復元してみます。
(20) 管理画面のメニューから、「All-in-One WP Migration」→「インポート」をクリック。

(21) アップロードの最大サイズが512MB(赤枠部分)になっていることを確認し、エクスポートしたファイルをドラッグ&ドロップ。

(22) アップロードが始まるので、しばらく待ちます。

(23) これで復元(インポート)の準備ができたので、「開始」をクリックすると復元が始まります。

(24) インポートするデータのサイズによりますが、しばらく待つと次の画面が表示されたらインポートは完了です。

これで無事に復元(インポート)が終わりました!
念の為、復元したWordPressの方で「パーマリンク」の設定をし、適当な記事がきちんと表示されるか確認できればOKです。
できれば、新規に記事を作って、問題なく投稿できるところまで確認した方がいいでしょう。
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